問 ₁ 次の各問いに答えなさい。
ア 抵抗器に加える電圧と流れる電流の関係を調べるために,右の図 のような回路をつくった。図の で示した部分には,電流計, 電圧計のいずれかが接続されており,P∼Sは,その計器の端子を 示している。端子Pについて最も適するものを次の1∼4の中から 一つ選び,その番号を答えなさい。
1.電流計の+端子 2.電流計の-端子 3.電圧計の+端子 4.電圧計の-端子
イ 光源装置,鏡A,鏡Bを用意して,右の図のような 位置関係で床に置いた。光源装置のP点から鏡AのQ 点に向けて入射角が40°になるように光を当てたとこ ろ,鏡Aで反射した光は,鏡BのR点に向かって進み, 鏡Bで反射して光源装置のP点に届いた。鏡Aの面は, 直線 l 上にあり,光源装置のP点と鏡BのR点は直線 m上にあり,直線 l とmは平行である。このとき,鏡 Bと直線mがなす角xの大きさは何度であったと考え られるか。その値を書きなさい。
ウ 図 ₁ のように,水より密度の小さい0.02Nの物体Aを水の中に入れ て2つの定滑車に通した糸の一端につなぎ,もう一端におもりをつな いでつるしたところ,物体Aは水中で静止した。このときの糸につる したおもりの重さを調べるために,次の測定を行った。この測定の結 果からおもりの重さを求めると,何Nになるか。最も適するものをあ との1∼4の中から一つ選び,その番号を答えなさい。
測定① 物体Aと同じ体積で,水より密度の大きい物体B を用意した。図 ₂ のように,物体Bを糸でばねば かりにつるし,ばねばかりの値を調べた。 測定② 図 ₃ のように,糸でばねばかりにつるした物体B
S
R
P Q
光源装置 P
鏡A Q
40°
R 鏡B l
m
図 1 おもり 物体A
水
定滑車
定滑車
ばねばかり
物体B
問 ₄ 次の各問いに答えなさい。
ア 右の図は,ビカリアの化石である。次の はビカリアの化石を含 む地層が堆積した時代とビカリアのような示準化石となる生物に関すること をKさんがまとめたものである。文中の( X ),( Y )にあてはまる ものの組み合わせとして最も適するものをあとの1∼6の中から一つ選び, その番号を答えなさい。
イ Kさんは,1年を通して日本でみられる代表的な気象の特徴を調べ,次の の中のa∼d のようにまとめた。a∼dの気象の特徴を春/夏/秋/冬の順に並べたものとして最も適するものを あとの1∼6の中から一つ選び,その番号を答えなさい。
ビカリアの化石を含む地層は,( X )に堆積したと推測できる。ビカリアのように,その 化石を含む地層が堆積した時代を知る手がかりとなる示準化石は,( Y )の化石である。
X Y
1 古生代 短い期間に,広い地域で生存していた生物 2 古生代 長い期間に,せまい地域で生存していた生物 3 中生代 短い期間に,広い地域で生存していた生物 4 中生代 長い期間に,せまい地域で生存していた生物 5 新生代 短い期間に,広い地域で生存していた生物 6 新生代 長い期間に,せまい地域で生存していた生物
a 西高東低の気圧配置となり,海洋上に筋状の雲が見られる。
b 南高北低の気圧配置となり,日本列島の内陸部に積乱雲が発生することが多い。
c 小笠原気団がおとろえて,北の高気圧との間に停滞前線ができると,日本列島付近に帯状の 雲が東西に停滞する。
d シベリア気団がおとろえ,前線を伴った発達した低気圧と移動性高気圧が交互に日本列島を 通過する。
ウ 次の は,Kさんが緊急地震速報のしくみについて調べ,まとめたものである。
ある地震で,震源から21kmの地点の地震計がP波を観測し,緊急地震速報が発表された。震源から の距離が100kmの地点Aでは,緊急地震速報が届いてから何秒後に主要動が始まると考えられるか。 最も適するものを次の1∼4の中から一つ選び,その番号を答えなさい。ただし,地震の波が伝わる 速さはどこも一定で,P波は7km/s,S波は4km/s,震源から21kmの地点の地震計が最初にP波を 観測してから地点Aに緊急地震速報が届くまでに7秒かかるものとする。
1.10秒後 2.15秒後 3.20秒後
4.緊急地震速報は間に合わなかった。
日本では,多くの地点に地震計が設置されており,地震が起こると,震源に近い地震計で観測 されたP波のデータが電波などで気象庁に送られる。気象庁はコンピュータでこのデータを瞬時 に分析し,主要動の到達時刻やゆれの大きさを予測して,必要があれば緊急地震速報を発表し, テレビ放送や携帯電話の速報メールなどで知らせる。震源からの距離によっては速報が間に合わ ないこともあるが,大きなゆれの到着を事前に知ることで,机の下にもぐる,走行中の列車の速 度を落とすなどの,ゆれに備えた対策をとることができる。
S波 P波 気象庁
テレビ局電話会社など
震源
地震計
強いゆれに 警戒
問 ₆ Kさんは,酸とアルカリを混ぜ合わせたときの変化について調べるために,水溶液A∼Cを用いて 次のような実験を行った。水溶液Aはうすい塩酸,水溶液Bはうすい水酸化ナトリウム水溶液,水溶 液Cは水溶液Bとは質量パーセント濃度が異なる水酸化ナトリウム水溶液である。これらの実験とそ の結果について,あとの各問いに答えなさい。
〔実験1〕 水溶液Aを30cm3ビーカーにとり,BTB溶液を数滴 加えたところ,液は黄色になった。次に,図 ₁ のように, この水溶液Aに水溶液Bを2cm3ずつ加え,ガラス棒で よくかき混ぜて水溶液の色の変化を観察した。表 ₁ は, その結果である。
〔実験2〕 水溶液Aを30cm3ビーカーにとり,BTB溶液を数滴加えたあと,水溶液Cを5cm3ずつ加 え,ガラス棒でよくかき混ぜて水溶液の色の変化を観察した。表 ₂ は,その結果である。
〔実験3〕 水溶液Aを30cm3ビーカーにとり,これに水溶液Bを10cm3加え,ガラス棒でよくかき混ぜ ると,40.8gの水溶液ができた。次に,ビーカーを加熱してこの水溶液の水を蒸発させたとこ ろ,白い物質が1.4g得られた。
ア 酸の水溶液とアルカリの水溶液を混ぜ合わせると,中和が起こり,塩とある物質ができる。〔実験 1〕∼〔実験3〕でできる塩は何か。化学式で答えなさい。
図 1 ガラス棒
水溶液B BTB溶液 を加えた水溶液A 表 ₁
加えた水溶液Bの
体積〔cm3〕 2 4 6 8 10 12 水溶液の色 黄色 黄色 黄色 黄色 緑色 青色
表 ₂
加えた水溶液Cの体積〔cm3〕 5 10 15 20 25 30 水溶液の色 黄色 黄色 黄色 黄色 緑色 青色
イ 次の は,〔実験1〕と〔実験2〕に関する先生とKさんの会話である。
ⅰ 文中の( X )に適する値を書きなさい。
ⅱ 文中の( Y )に最も適するものを次の1 ∼ 4の中から一つ選び,その番号を答えなさい。
ウ 〔実験3〕で,30cm3の水溶液Aに,10cm3の水溶液Bを加えてつくった水溶液の質量パーセント濃 度は何%か。その値を,小数第2位を四捨五入して小数第1位まで書きなさい。
先 生 「〔実験1〕と〔実験2〕の結果から,塩酸に加える水酸化ナトリウム水溶液の質量パー セント濃度が違うと,一定の体積の塩酸を完全に中和するために必要な水酸化ナトリウム 水溶液の体積が違うことがわかりますね。ところで,水溶液Bと水溶液Cの質量パーセン ト濃度の関係はどのようになっていますか。」
Kさん 「一定の体積の塩酸を完全に中和するために必要な水酸化ナトリウム水溶液の体積は,
〔実験1〕では10cm3,〔実験2〕では25cm3になっています。このことから,水溶液Cの質 量パーセント濃度は,水溶液Bの質量パーセント濃度の( X )倍になっていると思い ます。」
先 生 「その通りです。水溶液B20cm3中に存在するイオンの種類と数を 図 ₂ のように示すと,水溶液C50cm3中にはこれと同じ種類と数の イオンが存在することになりますね。では,水溶液C20cm3中に存 在するイオンの種類と数を考えてみましょう。」
Kさん 「水溶液C20cm3中に存在するイオンの種類と数は,( Y )の ようになると思います。」
先 生 「そうですね。よくできました。」
図 2
Na+ Na+ Na+
Na+
Na+ OH- OH-
OH- OH- OH-
1.
Na+ Na+ OH-
OH-
2.
Na+
Na+ Na+
OH-
OH- OH-
3.
Na+ Na+ Na+
Na+
Na+ Na+
OH- OH-
OH- OH- OH- OH-
4.
Na+ Na+ Na+
Na+
Na+ Na+
Na+ Na+
Na+ Na
+
OH- OH-
OH- OH- OH- OH- OH-
OH- OH
- OH-